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2026年7月3日【優良製品・技術表彰2026】受賞製品・技術ならびに審査講評のご紹介
日本建築材料協会では優れた建築材料・住宅設備の製品・技術を社会に発信し、品質並びに施工技術の向上を図り、建築業界全体の更なる発展と向上に寄与することを目的として、毎年「優良製品・技術表彰」を実施しています。
この賞は日本で唯一の経済産業省と国土交通省の認めた建築材料、住宅設備の賞であり、2026年から環境省地球環境局長賞が追加されました。
誰もが安心して暮らすことができる住生活の実現、安全で質の高い住宅・建築ストックへの更新・整備、環境にやさしい循環型社会の構築、地域の魅力を維持・向上等に資する優れた建築材料・住宅設備であるかどうかを製品・技術の新規性・独創性、意匠性、市場性、機能性・安全性、実用性、時代性等を考慮し選考します。
7月2日、「優良製品・技術表彰 選考委員会」で最終選考に残った製品・技術を総合的に評価、選考し、全員異議なく下記受賞製品・技術を決定いたしました。
同日、大阪市住之江区南港のインテックス大阪国際会議ホールで受賞式が執り行われ、各賞が授与されました。
ご受賞されました皆様大変おめでとうございます。
今後ますますのご発展をご祈念いたします。
経済産業省 製造産業局長賞
「SZルーバーシステム type G」 三洋工業株式会社近年、意匠性の高い建築空間において木目調ルーバーの採用は急速に拡大しています。一方で、大空間天井では耐震基準上の制約から、ルーバー天井の設計自由度が大きな課題となっていました。
本製品は、ルーバー天井を「吊り天井」ではなく「準構造化天井」として成立させる独自構造を採用することで、特定天井の枠組みから外し、安全性と意匠性の両立を実現しました。さらに、専用ストリンガーを採用し、下地(ストリ ンガーまで)の状態で固有周期 0.1 秒以下を満たす高剛性設計とすることで、ルーバー材の種類や設置ピッチを幅広く選択可能とし、設計者の豊かな創造性に応える高い汎用性を確保しました。
本技術は安全・安心な建築空間の創出とデザインの高度化に貢献する次世代天井システムであり、ショールームや商業施設・学校など幅広い用途で大空間建築の意匠表現に新たな可能性をもたらします。
(三洋工業株式会社URL:https://www.sanyo-industries.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:経済産業省 近畿経済産業局 産業部長 谷原 秀昭氏
SZルーバーシステム type G
賞状盾を手渡す谷原秀昭氏(左)
国土交通省 住宅局長賞
「極地ハウス・リフト・省エネルギー型EPS断熱構造システム」 明和土木興業株式会社南極地域観測隊で培われた「軽い・強い・高断熱」の思想を基に設計された高断熱ユニットハウスです。
構造用合板と EPS 断熱材を一体化した独自のボックス構造「極構造」により、断熱欠損を極限まで抑えながら、軽量性と高い強度を実現しました。南極の過酷な環境に対応した建築技術を活かし、猛暑環境下での熱中症リスク低減や冷暖房負荷の削減による脱炭素化に貢献します。
また、吊りフックによる迅速な設置・移設や、差込コンセント方式による電源接続を可能とし、安全性と施工性を両立しました建設現場の休憩所をはじめ、イベント会場、学校、防災施設、被災地の仮設住宅など、多様な用途に対応可能です。災害時の応急利用から平時の省エネ活用まで活躍が期待される、環境と人に優しい次世代建築システムです。
最南端の建築技術を日本の未来へ。極地ハウスは、熱中症対策、脱炭素化、そして快適な環境づくりに貢献する新しい建築の形を提案します。
(明和土木興業株式会社URL:http://www.meiwadoboku.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:国土交通省 近畿地方整備局 建政部住宅調整官 小野 信二氏
極地ハウス・リフト・省エネルギー型EPS断熱構造システム
賞状盾を手渡す小野信二氏(左)
環境省 地球環境局長賞
「ビニレーンe」 ナカ工業株式会社従来施工で必要とされてきた笠木の加熱工程をなくし、常温での施工を可能にした新しい手すり技術です。
加熱作業に伴う手間や電力使用を削減することで現場負担を軽減し、施工効率を大幅に向上させます。当社従来工法比で、100m施工あたり約10.5kWh(CO ₂ 換算約 4.28kg)の削減が可能で、建築現場の脱炭素化にも寄与しま す。
抗ウイルス・抗菌性能を標準仕様としており、公共施設や医療・福祉施設など衛生面が重視される環境でも安心して使用できます。各種物性評価や 1200N 荷重試験をクリアし、長期使用に耐える品質を確保しています。
多彩なカラーやブラケットにより高い意匠性にも対応。環境配慮・衛生性・施工性・デザイン性をバランス良く備えた次世代型手すりとして、現場の省力化と環境負荷低減を同時に実現できる点が評価されています。
(ナカ工業株式会社URL:https://www.naka-kogyo.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:環境省 地球温暖化対策事業室 室長補佐 田原 健作氏
ビニレーンe
賞状盾を手渡す田原 健作氏(左)
優秀賞(日本建築協会賞)
「TSスライドSAT」 東洋シヤッター株式会社バリアフリーを求められる建築物が増えてきたことから、多くの場所で引き戸を使いたいとの要望がある一方、市場には防火・遮煙・防音・気密といった各種性能を保有した引き戸がほとんどありませんでした。こうした市場ニーズに対応した各種性能を持つ引き戸「TS スライド SAT」を開発しました。
従来の市場品は隙間が多く各種性能を持たせるのが難しく、高機能品は閉鎖際に扉を枠側に引き寄せる機構で開放操作が非常に重くバリアフリー対応とは言い辛い状況でした。
本製品は従来同様の開閉操作で開放すれば自動で閉鎖し各種性能を発揮(追加操作不要)。仕様は片引きタイプ(扉厚 40 ㎜)、窓付き・無し、最大サイズは鐘製 W1300×H2400、軽量 W1100×H2400。防火は特定防火設備・防火設備、遮煙認定 CAS-1266/1267、防音 T-2〜T-4、気密 A-3 等級を取得しており、高い安全性と使いやすさを 両立しています。
(東洋シヤッター株式会社URL:https://www.toyo-shutter.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:一般社団法人 日本建築協会 会長 米井 寛氏
TSスライドSAT
賞状盾を手渡す米井 寛氏(左)
優秀賞(大阪府建築士会賞)
「G-PFシステム®特殊描画工法・遮熱クリアー仕様」 株式会社ピアレックス・テクノロジーズ塗装の可能性を広げる新しい機能性デザイン塗装システムです。
自社開発のコーティング技術と化粧打ち放しコンクリートの色合わせ補修や全面リニューアルで培ってきた模様描画技術を応用し、通常の塗装仕上げでは表現できない深みのある濃淡デザインを提供しております。加えて近赤外線を効率的に反射する遮熱クリアコートにより、外壁表面温度を最大 13℃低下させ、空調負荷の低減・CO ₂ 削減・ヒートアイランド緩和へ貢献します。施工標準書基準の認定施工班による工程管理から仕上げ検査・引渡しまでの一貫体制で、世界に一つだけの壁の提供を可能にします。
コンクリート・モルタル・ケイカルボード・ECP 面など幅広い下地に対応し、自社開発「光触媒フッ素樹脂コーティング」で仕上げれば、優れた遮熱性・防汚性によりデザイン外壁を長期間美しく保護します。
意匠性と機能性を高水準で両立した次世代外壁システムです。
(株式会社ピアレックス・テクノロジーズURL:https://www.pialex.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:公益社団法人 大阪府建築士会 会長 上田 茂久氏
G-PFシステム®特殊描画工法・遮熱クリアー仕様
賞状盾を手渡す上田 茂久氏(左)
優秀賞(日本建築家協会 近畿支部賞)
「Φ35mm手すりブラケット pivo」 株式会社水上Φ35mm の手すり棒に対して、手すりブラケットも同じ直径の円柱形状にすることで、手すり全体に一体感を与えることを目指しました。
一般的な Φ35mm の手すり棒を採用しているため使い心地はこれまでの手すりと遜色なく、「バリアフリー用途としての印象」を限界まで排除することを実現しました。外観にはネジが一切露出せず、部品同士の合わせ目も最低限にすることで、どの向きから見ても丸棒としてのイメージを損なわないように配慮しました。「階段手すり」や「廊下手すり」だけでなく、縦方向に手すりを取り付ける「動作補助手すり」としても違和感なく使用できます。
加えて、ユーザーからは見えない部分の構造と機能にも工夫を施し、現場の進捗に合わせた「仮止め/取り外し/本固定」の作業がスムーズに行えます。
バリアフリーと美観を両立する、新時代の手すりです。
(株式会社水上URL:https://www.mizukami.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:公益社団法人 日本建築家協会 近畿支部 幹事 上羽 一輝氏
Φ35mm手すりブラケット pivo
賞状盾を手渡す上羽 一輝氏(左)
優秀賞(大阪府建築士事務所協会賞)
「土台めり込み防止用プレート(樹脂製)」 株式会社ダイドーハント木造在来軸組み工法の柱脚部の軸力に対して、土台のめり込みを防止する際に使用するプレート材となります。
主な使用方法としては、柱と土台の間に挟み込むような形で本製品を置きます。これにより、柱部の面積以上に受ける面積を十分に取ることができ、めり込みを確実に防止することが可能となります。
最大の特徴は、材料を金属材料から樹脂材料に変更したことがあげられます。これにより、従来品と比較して、約 70%程度の大幅な重量削減を達成し、現場での持ち運び易さや配送時の環境負荷軽減を大きく上げることに成功しました。
また、従来品で使用されている溶融亜鉛めっき処理工程をなくすことで環境への配慮も行われており、作業者と地球の両方に優しい製品です。
木造建築物において耐力発生箇所に樹脂材料の製品が使われる例はほとんどないため、現在ハウスプラスにて評価申請中で、今後の認証取得が期待されています。
(株式会社ダイドーハントURL:https://daidohant.com/ )<受賞式> プレゼンター:一般社団法人 大阪府建築士事務所協会 会長 樋上 雅博氏
土台めり込み防止用プレート(樹脂製)
賞状盾を手渡す樋上 雅博氏(左)
特別賞(日本建築材料協会賞)
「REJITON ecoro」 株式会社シブタニ製造工程で発生する端材を再利用した環境配慮型素材です。
従来は原板をオーダーサイズにカットして上り框や巾木などの製品を製作するため、多くの端材が発生し、廃棄されていました。この廃棄されていた端材を粉砕機で粉砕し、再び原材料として再利用することで、100kg の端材から約 70kg が利用可能となり、約 70%の再生率を実現し、限りある資源の循環に貢献しています。
また、砕いた端材をさらに細かく粉砕し、ふるいにかける工程を経ることで、従来の製品と同等の質感を維持し、意匠性と品質をハイレベルで両立しました。リサイクルでありながら見劣りしない仕上がりが特長で、そのため安心して リサイクル素材を取り入れていただけます。
上り框や巾木、洗面カウンター、家具・カウンター天板など幅広い内装用途に対応し、空間に上質な印象を与える、環境負荷低減とデザイン性を兼ね備えた新しい人造大理石です。
(株式会社シブタニURL:https://www.shibutani.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:一般社団法人日本建築材料協会 会長 松本 將
REJITON ecoro
賞状盾を手渡す松本 將会長(左)
特別賞(日本建築材料協会賞)
「搬送システム『ハンソーレール』」 株式会社ダイケンレールと、その内部を走行するランナーなどの部品で構成され、建設・物流業界における深刻な人手不足といった社会的課題を解決する省人化・省力化製品です。
用途に応じて 2 種類を展開しています。「仮設足場用」は足場の単管パイプに設置し、外装パネルなど建材の水平・揚重搬送を可能にします。クレーン等が入らない狭小な現場にも設置でき、高い実用性を誇ります(耐荷重:2 個吊り 300kg、揚重 250kg 以下)。
「工場・倉庫用」は、既存の天井 H 形鋼に対して、後付ブラケットを用いて無加工で設置可能です。導入コストを抑えつつ、優れた施工性を実現し、荷物や製品などを吊り下げてもスムーズに運搬ができます(耐荷重:1 個吊り 150kg)。
本製品は、既存の仮設材や設備を有効活用する独自性と、重量物を安全に運ぶ確かな機能性を兼ね備えており、作業者の負担軽減と現場の効率化を強力にサポートします。
(株式会社ダイケンURL:https://www.daiken.ne.jp/ )<受賞式> プレゼンター:一般社団法人日本建築材料協会 会長 松本 將
搬送システム『ハンソーレール』
賞状盾を手渡す松本 將会長(左)
特別賞(日本建築材料協会賞)
「家コネクト」 株式会社タナカ地震発生時に建物が受けた震度と歪み(層間変形角)を計測し、自動で解析・数値化する IoT型モニタリングシステムです。
室内の壁に設置したセンサーのデータはスマートフォンアプリや PC の管理画面に速やかに反映され、建物ごとの被災状況を迅速に可視化します。これにより、従来は目視や経験に頼っていた建物の損傷確認や初動対応を大幅に早期化し、避難・復旧判断の高度化に貢献します。茨城県土浦市では当社と災害協定を締結し、避難所として使用される公民館 8 か所へ導入、地域全体の被害把握体制を構築しています。
また平時からのデータ蓄積・共有や付属のトーク機能により施主と住宅会社の円滑なコミュニケーションを支援し、レポート機能の「建物カルテ」で適切な維持管理を日常的に支援。新築・既存を問わず設置可能で、建物の状態を見える化し続ける新たな社会インフラとして防災・減災と生活継続性の向上に寄与します。
(株式会社タナカURL:https://www.tanakanet.co.jp/ )<受賞式> プレゼンター:一般社団法人日本建築材料協会 会長 松本 將
家コネクト
賞状盾を手渡す松本 將会長(左)

